データにもとづいた企画立案・施策推進ができる人材を育成 「体系的・実践的なプログラムで実務の下地ができた」 | DataVehicle

事例紹介

データにもとづいた企画立案・施策推進ができる人材を育成 「体系的・実践的なプログラムで実務の下地ができた」

株式会社クレディセゾン

クレディセゾンCSDX推進部 テクノロジーセンター 課長井上大嗣様(中央)
クレディセゾンCSDX推進部 テクノロジーセンター 持田真洸様(左)
クレディセゾンCSDX推進部 テクノロジーセンター 原田祐里様(右)

クレディセゾンのCSDX推進部テクノロジーセンターは2021年10月、全社的なDX推進とデータ分析を目的とする「DXデータ分析チーム」を新設した。同チームは、クレジットカード事業を展開する中で蓄積されたデータを活用し、社内課題を解決する施策の提示という役割を担う。そんなミッションを背負うメンバーに、「データ分析スキルだけでなく、課題設計や企画、推進ができる人材を育成したい」という思いを持っていたCSDX推進部テクノロジーセンター課長の井上大嗣さんは、データビークルの「DX人材育成研修」の導入を決定。研修導入を推進した井上さんと、実際に研修を受講した原田祐里さん、持田真洸さんにお話を伺った。

データをもとに課題設計や企画立案できる人材を育てる

——データビークルの研修を導入したきっかけを教えてください。

井上 弊社に出向で参加しているメンバーに、以前データビークルさんの研修を受講していた者がいました。その者が、データビークルさんの研修で学んだ知識を活かして業務にあたってると話していたことから一度担当者の方に話を聞いてみようと思った次第です。
他社様の研修とも比較検討する中で決め手となったのは、データビークルさんの研修がデータ分析にとどまらず、業務における課題設計や企画に落とし込むところまで学べるという点でした。私自身、これからは分析スキルだけでなく、いかに企画を立案し、推進できるかが重要だと考えていたため、導入を決めました。

——研修は2021年12月に実施されたそうですが、どういった内容だったのでしょうか?

井上 そもそも自分たちで分析をするためには、ある程度コードが書けるようにならなくてはならないと考えていました。そこでデータビークルさんにお願いして、通常の研修にプラスして、プログラミングも取り入れた研修プログラムにしていただきました。
研修期間はプログラミングも含めて5日間という短期集中型で行われました。対象となったのは、DXデータ分析チームのメンバー6名です。

——研修に参加した皆さんは、これまでデータ分析のご経験をお持ちだったのでしょうか。

原田 私はDXデータ分析チームに参画する前は、関東エリアで新規カード会員の募集やエリアの取扱高を上げる役割を担っていました。そこで数値の管理をしたり、クライアントさまに利用動向のデータを提供したりといった業務に携わっていたのですが、データ分析に取り組むのは今回が初めてでした。

持田 私も今回の研修のような本格的な分析を学ぶのは初めてでした。直近まで務めていた業務ではキャッシングの販促をしたり、キャッシング機能をより使いやすくするためのシステム改善を担当していましたが、経験や勘にもとづく意思決定によって多くのコストを費やしていると感じていました。今回DXデータ分析チームに参画したのは、意思決定をするための定量的な根拠を見つけられる人材になりたい思いがあってのことです。

体系だったカリキュラムで実践的な学びが得られた

——実際に研修を受講をされてみていかがでしたか?

原田 2021年10月にDXデータ分析チームが組成され、12月に研修が始まるまでのあいだに、プログラミングを独学で学んでいましたが、それがどう分析につながるかイメージがつきにくかったのです。

今回研修を受講することになり、事前にカリキュラムが共有された際、より実務に近い内容でプログラミングを学ぶことができそうだと期待しました。しかし、研修のプログラムをみて自分がついていけるかは少し不安でしたね。実際は、事前に研修の動画を視聴できる環境が整っていたので、すんなりと研修に入れました。

持田 同じく、11月にDXデータ分析チームに着任してからデータビークルさんの研修が始まるまでの間、別のプログラミング研修に参加したのですが、みっちりとコードを書く研修で、かなり苦戦を強いられました。データビークルさんの研修にもついていけるか不安でしたが、実際に受講してみると、丁寧な解説と、適宜フォローをいただけて、不安が解消されました。実務に落とし込むためのベースを作ることができたと感じています。

——どの講義が印象に残っていますか?

原田 研修は、事前に動画を視聴し、その後各自で取り組んだ課題に対してデータビークルさんからフィードバックをいただく流れで進んでいきました。動画で学んだことを、課題を通じてすぐに実践できたので、知識がより定着している実感がありましたね。研修当時はチームが組成されたばかりでお互いのことをよく知らない状態でしたが、研修でディスカッションをする中でメンバーのことを知るきっかけもつかめました。印象深かったのは、ゲーム形式の講義です。説明変数について1人ひとつずつアイデアを出し合って、誰かが詰まったらおしまいというもので、緊張感を持って参加することができました。

持田 私は体系だったカリキュラムで勉強できたことが印象に残っています。直前に受講していた研修はコードを書くことに特化していましたが、データビークルさんの研修ではリサーチデザインの考え方に触れるなど、もっと実務につながる、データサイエンスの全体像を学ぶことができました。
まず、何を目的としてビジネスをするのかというアウトカムの考え方や、説明変数をどう探すかといった分析の根幹となる考え方を学び、そこからデータ加工、コードの書き方…そしてその結果をどうビジネスにつなげていくか、ロールプレイを含めながら学ぶことができました。実践的で、これからの実務の下地になったと感じています。

——研修で学んだ内容は実務に活かせていますか?

持田 はい。直近でも、研修に参加した6名のメンバー全員がデータ分析をもとに自社課題の提案を行っています。データ分析や提案にあたってはリサーチデザインの考え方などを活かしているので、研修の内容は実務で役立っていると実感しています。

原田 今回の研修を受ける前は、データ分析をする際、目的を定めずなんとなく数字を集計して眺めているだけの感覚でした。
研修後は西内先生が教えてくれたリサーチデザインの考え方にのっとって、「データ分析をした結果、何がどうなれば嬉しいか」という視点で考えられるようになりました。

——井上様は導入担当者として、今回の研修の成果をどう捉えていますか?

井上 今回の研修は、リサーチデザインから企画まで、プラスしてプログラミング言語も学び濃密なプログラムでした。メンバーたちが多少データや数字を触ったことがあるとはいえ、研修期間5日間は短いのではないか、メンバーは乗り越えられるだろうかと不安に思うところはありましたね。

そこを無事に乗り越えてくれたことはとても嬉しく思っています。いま2人が話した通り、研修後はそれぞれがデータを活用して解決策の提案をするところまで成長しています。これからさらにデータを活用して、分析の幅を広げてくれたらと感じています。我々が学習したことを、今後は社内に展開していきたいです。

——事業部門にもデータ分析の基礎的なスキームや知識が広がっていきそうですね。本日はありがとうございました。

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